災害からの復興を願い…倉敷管弦楽団定期演奏会のご案内


倉敷管弦楽団定期演奏会

この度西日本を襲った大雨により被害を遭われた皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。
予想以上にたくさんの方々が命を落とされました・・・謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

連日の報道に、驚きとショックを感じている方もたくさんいらっしゃることと思います。
災害のない地で生きてきた岡山県人には、戸惑いも渦巻いています。
それぞれに悩みながら、復興への道を模索していかねば・・・

倉敷を中心に活動している倉敷管弦楽団も、倉敷市真備町の惨状に心を痛め、悩みながらも、予定通り演奏会を開催することに致しました。

倉敷管弦楽団第44回定期演奏会

日時:2018年7月22日(日)14:30開演(14:00開演)
場所:倉敷市民会館
入場料:一般 1300円(当日1500円)/学生1000円(当日1200円)
プログラム:チャイコフスキー/組曲第3番op.55
ベートーヴェン/交響曲第第3番変ホ長調「英雄」op.55

当オーケストラの演奏会を楽しみにしつつも、それどころではなくなってしまった方もきっとたくさんいらっしゃることと思います。
けれども、私達の渾身の音楽が、誰かの心には響くかもしれない。それが何かの力に繋がれば…と願います。

今回演奏する、チャイコフスキーの「組曲第3番」は日本ではあまり演奏されていない曲…
ですが、初演は熱狂的な大成功をおさめ、当時は何度も演奏されるほど、とても人気があった作品だそうです。
チャイコフスキーらしさ満載の、とっても魅力的な曲なのです。美しいメロディーに引き込まれながらの、約40分の曲。
今回、この曲の解説を担当させていただきました。チャイコフスキーの人生を追いかけ、曲と向き合い、言葉を絞り出し…
少々夜更かしをしつつ、原稿を書きました。
当日のプログラムに掲載されているので、お楽しみいただけたら幸いです。

そして、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」…難聴に苦しみ、自殺を考え「ハイリゲンシュタットの遺書」をしたためた2年後に作曲されました。
ナポレオンへの憧れから作曲されたとも言われている曲…ベートーヴェン自身、その出来具合をとても気に入っていたようです。
当団でも、以前からこの曲をやりたいという声はあったものの、チューバ、トロンボーンの出番がない曲・・・
けれど金管楽器のメンバーが充実している時期が続き、互いを思い合う気持ちから、長きにわたり定期演奏会では演奏されませんでした。
当団では35年ぶりの、満を持しての「英雄」です!

今回のマエストロ(指揮者)は昨年に引き続き、ウクライナ・チェルニーゴフフィルハーモニー交響楽団常任指揮者の、高谷光信氏。

熱い指揮と共に愛の溢れる音楽を、高らかに響かせたいと思います。


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