発表会概要
『きららか夏の音楽会』
日時:2023年8月20日(日)
場所:日本ルーテル福音岡山教会(MAP)
[エントリー(参加者)]
■学生(未就学児含む):8名
■一般(大人):5名
※すべて当教室(ring-heart.Music)の生徒
2023年発表会「きららか夏の音楽会」を終えて
今年も8月20日(日)に、生徒さんの発表会を開催しました。
2年前は、開催前日に新型コロナによる緊急事態宣言が発令されてしまい、ホールが使用できない状況となり中止を余儀なくされたため、昨年は初めて発表会に参加する生徒さんが多く、かなり緊張感が漂っていました。今年は昨年に引き続き、「日本ルーテル福音岡山教会」をお借りしました。昨年と同じ会場ということもあり、生徒さん達も少し会場慣れしているような雰囲気が感じられました。
今年は5歳から高校2年生までの子供たち8名(全員ピアノ)、大人5名(全員フルート)の参加となりました。子供の部は1部と2部にわけ、1部ではクラシックの曲をソロで、2部はお母さんとの連弾や、鍵盤ハーモニカとのアンサンブルや、アニメのテーマソングなど弾きたい曲をソロで弾いていただきました。
学生(未就学児)の部
トップバッターは、今年初出演の5歳の女の子。ピアノを習い始めて1年ちょっとですが、他にも色んな習い事をしていて、夏休みも毎日予定が詰まっているようでした。そんな中、発表会の2週間前に風邪をひいてしまい咳がなかなか治まらず…直前までレッスンをお休みしていたので少し心配でしたが、いつも通りの眩しい笑顔で、元気いっぱいに弾いてくれました。2部ではお母さんとの連弾も精一杯に弾いてくれて、微笑ましいパフォーマンスでした。終演後「来年も出る!」とお母さんに宣言してくれたそうです。
今年2回目の参加となる小学生の女の子たちは、それぞれに自分らしくしっかりと弾ききってくれました。そのうち3人はアニメのテーマソングなど弾きたい曲を提示してくれたので、彼女たちが弾ける程度に楽譜をアレンジし、挑戦してもらいました。とはいえ、アニメソングのリズム感は結構難しく、2週間前まではかなり苦戦しました。でも、最後の一週間の追い上げがみんな驚異的でした‼
片手だったらノリ良く弾けるけど両手になると難しい…「どうしても難しかったら先生が左手を弾いて、アンサンブルにしてもいいよ?でも、もう少し頑張ったら弾けそうだね。両手で弾くか片手にするか、自分で決めてね」と話をした小学2年生の女の子…最後のレッスンでは両手で、しかもノーミスで弾けるほどに仕上げてきました。あとは楽しんで弾こうね!と。当日のリハーサルでは途中で間違えて止まってしまいましたが、最後にまだ少し時間が残っていたので「弾きたい人は弾いていいよ」と声をかけたら、すぐに出てきて挑戦しました。本番はとても集中してノリ良く弾いてくれました。
次の生徒さんは、間奏部分が難しくて、他の部分はテンポよく弾けるのに、そこだけはたどたどしくなってしまっていた小学2年生の女の子…「そこの部分だけカットする手もあるけど、もう少し頑張ってみる?」一週間まえには見事に弾けるようになっていました。
そして、もう一人の小学2年生の女の子は、2週間前に左手小指を打撲して青あざになってしまった生徒さん…痛みがあり、弾ける状態ではなく、まだ最後まで両手で弾けてはいなかったので、お母さんも心配していました。とりあえず痛みがひくまでは、小指を使わない箇所だけ練習することに…痛みがなくなった一週間前から、最後の追い上げ!弾きたかった曲だったからでしょうね、驚きの仕上げぶりでした。本番も元気いっぱい弾いてくれました。
今年初参加だった小学3年生の男の子は、ピアノを習い始めて1年。太鼓が大好きなので、パーカッションのイメージが膨らむ曲を2曲、ソロで弾いてもらいました。習い始めたころはピアノを持っていなかったため、鍵盤ハーモニカを持ってきてもらいながら、レッスンをしていたこともあり、2部では私のピアノ伴奏に乗せて、鍵盤ハーモニカを吹いてもらいました。(その曲は気に入っているようなので、発表会が終わった後も、コードの勉強もかねてピアノで弾いてもらっているところです。)
昨年は発表会直前に体調不良となり、今年初参加となった小学4年生の女の子。「エリーゼのために」に挑戦しました。とても苦戦したけれど、夏休みに入ってメキメキと進歩していきました。1部では、お母さんとの連弾も息を合わせて弾いてくれました。
トリを務めてくれたのは高校2年生の男の子。小学校高学年の頃から、私がレッスンしているのですが、発表会は初参加でした。進学校に通っている上、弓道部の部活を頑張っており、なんとこの夏は北海道で開催されたインターハイにも出場しました。そんな忙しい日々の中、ピアノに対する集中力もさすが!!1部のソロはノーミスで、2部のソロも感情豊かに弾いてくれて、大きな拍手に包まれました。
今回1部は私が司会をつとめましたが、2部は自分でマイクを握って自己紹介をしてもらいました。自分の声を発することも自己表現の一端!ちょっとしたインタビューにも答えてもらいました。(来年はもう少し自己PRしてもらおうかと考えています。)
また、自分の次の人に、演奏が終わった際に花束を渡してもらいました。楽しい音楽と優しい気持ちが漂う会にしたいという想いから、発表会のタイトルを「きららか音楽会」としたのですが、生徒さん一人一人が音楽会を作っているような感覚を味わってもらえたら…と思いました。花束のバトンタッチの任務、それぞれがしっかりと果たしてくれました。
息抜き(講師の部)
2部が終了した後は講師演奏をさせていただきました。今回はジャズも弾かれるウミコピィさんをゲストにお迎えし、ディズニーの「いつか王子様が」を最初はしっとりとクラシカルに始め、ジャズワルツへ、そして最後はスウィングさせて賑やかに…というアレンジでお届けしました。楽しく演らせていただき(笑)、一旦お開きとさせていただきました。
一般(大人)の部
そして、3部(大人の部)のリハーサル…この日限りのアンサンブルのリハーサルを行い、本番へ!
参加者5名による合奏から3部が幕を開け、デュエットを2組やっていただいた後は、それぞれソロで吹いてもらいました。
フルートを習い始めて1年の方も緊張しながらチャレンジしてくださいました。今年初参加の女性も、80代のマダムとデュエットしてくださいました。親子ほどの年齢差でも楽しくアンサンブル出来ることを喜んでいらっしゃいました。何年も出てくださっている方々も、毎年緊張されるそうです。なので大人の方々はお客さんがいない方がいいとおっしゃるのですが…(苦笑)子供の部に参加してくれた小学2年生の女の子は、お母さんと残って聴いてくれました。そして、お母さんのスマホを借りて、全ての演奏の動画も撮ってくれました。彼女なりに大人の参加者へエールを送りたい!音楽会を盛り上げたい!という気持ちが溢れていたように感じました。
また、3ヶ月前からフルートを習いはじめた男性の生徒さんも聴きに来てくださり、いい励みとなったようです。
音楽会が終わって…
日常のレッスンが戻ってきました。音楽会では普段のレッスンで取り組む曲よりも長い曲や、時間をかけて、技術的に少し難易度が高い曲に取り組んでもらったので、いつもの教本に戻ったら「あれ?めっちゃ簡単!」と漏らす子もいました。やりたかったアニメのテーマソングに挑戦した生徒たちは特に、以前とくらべて、かなり集中力が持続するようになって、驚いています。
2学期は学校の音楽会があるようですが、ピアノや、ピアノ以外の楽器でオーディションを受けると張り切っている子も何人かいます。次はこの曲がやりたい!と早速リクエストしてくれた子もいます。それぞれが、よりピアノや音楽を好きになってくれれば…これからも楽しいレッスンも模索していきます。