発表会概要
『きららか夏の音楽会』
日時:2024年8月11日(日)
場所:日本ルーテル福音岡山教会(MAP)
[エントリー(参加者)]
■学生(未就学児含む):11名
■一般(大人):5名
※すべて当教室(ring-heart.Music)の生徒
今年も日本ルーテル岡山教会をお借りして発表会「きららか夏の音楽会」を開催しました。教会なのでとても響きが良く、特にフルートは心地良い響きです。また自然光が入り、外は灼熱の夏でしたが、程よい明るさが広がっていました。
■第1部(子供の部)「たのしんで」
まずは子供の部から開始。今年も2部に分けました。
第1部は「たのしんで」がテーマ。姉妹や親子でのピアノ連弾やアンサンブル、またピアノソロは本人からリクエストがあったポップス系の曲を演奏していただきました。
トップバッターは年長の女の子とお姉ちゃん(小学3年生)の姉妹でピアノ連弾。初めての発表会参加となった年長さんの伴奏をしてくれたお姉ちゃん、少し難しい楽譜を頑張って弾いてくれ、妹の発表会デビューを力強くサポートしてくれました。
お母さんとのピアノ連弾をやってくれたのは、2回目の参加となる小学1年生の女の子。習い事で忙しい毎日ですが、発表会に向けて、学校に行く前の朝活でピアノを練習してくれたそうです。
また、お母さんとの連弾が毎年恒例となった小学5年生の女の子は、「今までは元気のいい曲だったけれど、今年の発表会では、ちょっと大人っぽい曲をやりたい」とのリクエストで“Let It Go ~アナと雪の女王より”に挑戦しました。ポップスのリズムに苦戦しましたが、親子で息を合わせて、頑張って堂々と弾いてくれました。
フルートで初めての発表会参加となった小学1年生の女の子は、お姉ちゃん(小学6年生)にピアノ伴奏をしてもらってのアンサンブル。しっかり暗譜して元気いっぱいに吹いてくれました。今回初参加してくれた中学3年生のフルーティストは、お母さんがピアノ伴奏してくださり、フルートの定番曲“メヌエット~アルルの女より”(ビゼー)で初めて人前でソロを吹きました。お母さんも「一緒に演奏できるのが楽しみです」と意欲的に取り組んでくださいました。お二人にとって、とても良い思い出になったようです。
小学生のピアノの生徒たちは、“Bling-Bang-Bang-Born”など、やりたい曲に挑戦してくれました。小学3年生の女の子から“色は匂えど散りぬるを”という曲をやりたいというリクエストがあったのですが、妥当なピアノ譜がなく・・・音源を聴きながら、彼女のレベルに合わせて楽譜を作成して弾いてあげたところ「YouTubeと同じ!やる気が出てきた」とスイッチが入ったよう・・・そこから驚異的な集中力で曲を仕上げてくれました。
最年長の高校3年生男子(ピアノ)は進学校に通う受験生にも関わらず、レッスンを続けてくれていて、今年の発表会も参加してくれました。“情熱大陸”(葉加瀬太郎)を、ノリノリで弾いてくれました。
■第2部(子供の部)「のびのび」と
子供の部、第二部のテーマは「のびのび」と。クラシックを中心にしたプログラムでした。
第1部での演奏を終えた年長の女の子が、今度はソロで2曲を丁寧に弾きました。
フルートで初参加の小学1年生の女の子は、今度は私のフルートとのデュエットで元気いっぱいに吹いてくれました。
小学生のピアノの生徒さん達は、クラシック曲をソロで弾いてくれました。発表会参加が2回目、3回目となると慣れてきたのか、本番に強くなっているようでした。第1部でお母さんと連弾をしてくれた小学5年生の女の子は、“トルコマーチ”(モーツァルト)に挑戦!難しい曲を頑張りました。
フルート初参加の中学生の女の子は、今度は独奏で!実は翌月に初めてフルートのソロコンクールに挑戦することになったので、その曲を吹いてもらいました。吹奏楽での演奏の経験はあっても、このような場で吹くのはこの日が初めて!しかも、伴奏がない独奏はかなり緊張するのですが、最後まで強い気持ちで吹き切りました。
第2部のトリは、高校3年生の男子。ピアノソロで坂本龍一さんの曲を圧巻の表現力で弾いてくれました。本当にピアノが大好きというのが伝わってきて、会場全体が引き込まれました。
今年は、子供の出演者全員での合奏を試みました。“カントリーロード”をリコーダー、鍵盤ハーモニカ、フルートで、それぞれの楽器が演奏しやすいフレーズをメロディー担当してもらい、他の箇所はハーモニー担当で編曲しました。小学3年生の女の子達にはリコーダーを担当してもらいましたが、まだ学校では習っていない指もそれぞれに練習してくれました。打楽器が大好きな小学4年生の男の子にはカホンを叩いてもらい、年長の女の子にはウッドブロックを、そして頼もしい高校3年生がピアノ伴奏をしてくれました。
本番の1週間前に、集まれる子だけ集まり一度リハーサルをやりましたが、全員が揃ったのは当日のリハーサルのみ・・・即席のアンサンブルではありましたが、音で感じ合うことで何か通じ合える感覚があるのでは?と思い、やってみました。
観客(親御さんの皆さまや大人の生徒さん)からは、「微笑ましいアンサンブルだった」との感想を頂戴しました。
子供たちはこの曲が大好きになったようで、発表会の後、自分が担当しなかったメロディーのところを弾いたり、この曲を歌ったり・・・という余韻がしばらく続きました。ふとした時に、この夏のキラキラとした思い出がよぎりそうな気がします。「とっても素敵な、いい発表会でした」と、多くの親御さんから嬉しい感想をいただきました。
子供の部の最後に、講師演奏を披露しました。ピアノ、カホン、鍵盤ハーモニカなどを操るマルチ・プレイヤーのIsshoさんをゲストにお招きし、“アメージング・グレース”を演奏しました。様々な楽器を持ち替えてのIsshoさんのパフォーマンスに、皆さん釘付けだったようです。Isshoさんとは何度も共演させていただいているので、私も楽しくフルートを吹かせていただきました。
■第3部(大人の部)
そして、第3部の大人の部に突入!今回は5人の生徒さんがご参加くださいました。
まずはピアノ伴奏付きフルートデュオ。ピアノも弾けるフルートの生徒さんに伴奏をお願いしました。今回は会場の利用時間が短く、十分なリハーサルができなかったのですが、集中力全開でアンサンブルしてくださいました。
続いて、普段フルートとピアノでレッスンを受けてくださっている方が、はじめて発表会でピアノを弾いてくださることに!ソロは緊張するとのことだったので、私との連弾で挑戦していただくことになりました。“糸”(中島みゆき)を丁寧に演奏していただきました。
続いて、社会人の吹奏楽団で活躍されている女性と、私とのフルートデュオで“Fly me to the moon”を…のびのびと吹いていただきました。
その後は今回ご参加くださった5名の女性(50代~80代)によるフルートソロ。私がピアノ伴奏させていただきました。それぞれに緊張されるようでしたが、和やかな雰囲気で進行しました。
最後は、私も含めて6人のフルーティストにより、“花”(喜納昌吉)をアンサンブルして閉会となりました。「来年もまた会いましょう」という言葉が、どこからともなく飛び交いながら・・・
眩しい笑顔にあふれた一日でした。